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2022.06.20コーチング文化/自分は投資対象か?

企業の「人的資本」への情報開示の政府案が
本格的に動き出します。

「人的資本」とは、従業員をコストではなく、
価値を生み出す投資対象として、捉える考え方。

国際コーチング連盟(ICF)のグローバル調査で、
世界の事例と日本の事例を比較すると
戦略的な人への投資と期間に違いを感じます。

望ましい成果出している企業の多くは
長期的な視野でコーチング(チームコーチングや1対1)を
導入しています。

グローバルで組織にコーチングを導入して
報告されている成果は、

・チーム機能の向上
・エンゲージメントの向上
(愛社精神/個人と組織の双方の成長に貢献しあう関係)
・生産性の向上
・従業員間の関係性の向上
・リーダーシップの育成の促進
・社員の健康促進
・心の知能指数の向上

*ICFとHuman Capital Institute(HCI)の
世界的規模のコーチング文化構築研究より引用

そして、『日本の多くの会社には
「何もしないおじさん」がいる』

Survey suggests about half of
Japanese companies has an
‘old guy who does nothing’

というJapan Today (2022/06/10)の記事
尊敬するAさんが教えてくれました。

衝撃の記事です。

自分自身を客観的に見ると、
現在、コストなのか、投資対象なのか?

政府は企業にこれから、
「価値向上」、「リスク管理」、「独自性」、「比較可能性」の
4つの基準で公表することを促します。

ICFのグローバル調査では、
企業変革を目的とするコーチングでは
3年-5年という期間での契約をしています。

組織戦略と連動した長期的な契約です。

日本では、6ヶ月から最長1年の契約期間が多いです。
変革に応じて、契約更新します。

海外の契約期間の事例は驚きました。
長期的な視野だからこそ、
コーチング文化が継続して根付いていきます。

現在、弊社では、戦略お聞きして
3年計画や5年計画で提案しています。

グローバルとは導入企業の考え方の違いもありますが
コーチング提供会社の私たちも
もっと長期的な視野で組織戦略と連動して
提案していく必要があります。

世界的に「チームコーチング」は急速に成長しています。
組織・チームが長期的に安定して
良いパフォーマンスを発揮するために
チームコーチングが架け橋になることでしょう。

そして、一方、従業員の視点からは
自分は投資したい対象かどうか?
という視点で自分を見直すことも必要でしょう。

Japan Todayの記事
『日本の多くの会社には
「何もしないおじさん」がいる』には
本当に驚きました。

300人以上の企業に勤める社員300人(30歳から39歳まで)を
対象にしたアンケート調査では
(Japan Today 2022/06/10を一部引用、詳しくはこちら)

「あなたの会社で働いていないおじさんはいますか?」
49.2%が「いる」と回答しています。

「なぜおじさんたちが怠け者の人生を選んだのか?」
その理由は

最も多かったのは、「働く意欲がない」(45%)。
次に多かったのが
「年功序列で給料が上がるから」(41%)
「信頼されていないから」(26.3%)
と回答しています。

いかがですか?

衝撃です。

現在のZ世代の若者は、貢献意欲が高いと言われています。
昭和生まれで、やる気を失っている人も昔は、
Z世代と同じように貢献意欲が高かったはずです。

個人の問題もありますが
組織のシステムの問題もあるでしょう。

人生100年時代で、働く現役年齢が上がっています。
リカレント(学び直し)が必要になりますね。
そして、Z世代への育成も必要です。

企業は、人的投資が求められます。
そして、個人は、自分自身に投資することも必要でしょう。

これから、組織と個人が
パートナー関係になっていけるように。