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2019.09.20日本人はコーチングしやすい!?

本日、2019年9月20日、
ラグビーW杯2019日本大会開幕。

スポーツ界での日本人選手に対する
意識が確実に変わってきいるように感じます。

今まで、日本人選手が通用しないと
言われていた分野での活躍。

バスケットボールの八村 塁選手

ラグビー日本代表

テニス 錦織圭選手など。

現ラグビーワールドカップ日本代表
ヘッドコーチ(HC)ジェイミー・ジョセフ氏を
ご存知でしょうか?

。。。
(ごめんなさい)

前ヘッドコーチなら知っている。

エディー・ジョーンズ氏の
名前を知っている人が
多いのではないでしょうか。

W杯20年間で1勝しかしていなかった
日本代表チームを南アフリカに
劇的な逆転勝利し、3勝に導いた
エディー氏。

そして、現ヘッドコーチ、
ジェイミー・ジョセフ氏。

前HCとの特性や違いを比較する記事を
目にします。

ジェイミーHC氏は、日本選手の強みについて

日本選手は「コーチしやすい“コーチャブル”」特長がある。

と言っています。

 

一方、会社・組織など日本の仕事の現場では、

「指導が通じない」
「思ったように育たない」

という言葉を耳にすることがあります。

部下ではなく、日本人という枠で捉えると
(日本人の場合)

ちょっと見方が変わってくるかもしれませんね。

2017年8月にICF国際カンファレンス inワシントンD.C.で
英語でプレゼン(ワークショップ)をする練習・準備をしていた時、

英語プレゼンコーチから

「さち、日本人は素直に言うこと聞いてくれるかもしれないけど

欧米人は、自分の言いたいこと言うから、
日本人みたいに、言うこと聞いてくれないよ」

 

英語のスクリプトを必死で覚えている私に、
臨機応変にやることをフィードバックしてくれました。

日本語でも臨機応変は必須だと承知しているけど。。。

日本人も自分の言いたいことは言うけど
国民性を外国人と比較すると、
素直に聞いてくれるということなのですね。

 

ラクビー日本代表 ジェイミーHC氏は、

日本選手の強みは

「素早さ、スキルフルであること。
全般には、NZ(ニュージーランド)で用いる言葉なら
“コーチャブル”であるところ。

コーチをしやすいのです。
協力的で忍耐強い。

これはラグビーに限らず、
広く日本の文化なのだと思います」

と言っています。

(*引用記事、文末に記載)

 

ラグビーW杯イングランド2015開催中に
ICF国際コーチ連盟カンファレンス(アドバンス)
イギリス・ウェンブリーに
参加した、

アドバンス2015のコーチング科学テーマは、

Supervision (スーパービジョン)、

Mindfulness (マインドフルネス)、

Coachability (コーチャビリティ)

でした。

あれから4年、3つのテーマ(言葉)は
日本にも浸透してきたように感じます。

 

Coachability (コーチャビリティ)について、
スピーカーのTomas Chamorro博士のお話を
思い出しました。

 

Coachability (コーチャビリティ)とは、
コーチングを受ける能力です。

日本語ではクライアント力とも言います。

 

Tomas博士が言っていました。

アリストテレスの言葉を引用し、

『人は、物事を繰り返す存在である』

『We are what we repeatedly do!』Aristotle

 

そして、

「Personality is Behavior.」

「人格は、振る舞いである」

「Behavior is Personality 」

「振る舞いは、人格である」

 

人格(特性)は変えることができないが、
振る舞いは変えることができる。

人格(パーソナリティ)を変えるのではなく、
振る舞いを変えることで、本物のパーソナリティになっていく。

振る舞い(Behavior)が変わるかどうかは、
コーチャビリティ(Coachability)次第である。

コーチャビリティは、

「認識の変化」と「意志の変化」である。

本人が真実のフィードバックを受け取れるかどうか。

変革(ソリューション)は、
真実のフィードバックをすること、
と話されていました。

リーダーやコーチなど人材育成に関わる人は
自分自身がコーチャブル(コーチングしやすい人)であり、

他者に対して、
真実のフィードバックをすることが
求められますね。

そして、スーパービジョン(監督・管理)では、
新しいメソッドの講演がPeter 教授からありました。

 

Latest Developments and Future Challenges,
Including New Methods for Supervising Team Coaching
Professor Peter Hawkins (UK)

 

彼は、ステージに登場するなり、
テーブルの上に置かれているコーヒーカップに
お湯を並々と注ぎ、溢れるまで入れました。

そして、

「カップにお湯が溢れるまで注いだ人に対して
強制的に言って、カップのお湯を空にさせることは
簡単でしょう」

と言いました。

実演メタファーで、つかみはOK(笑)
さすがだな〜と見ていました。

私たち参加者に、今の実演ではない方法を探求するよう
枠組みと問いが投げかけられました。

何をどのようにするのか?
今まで自分がやっていることとの違いは何か?

という視点で彼の話を聴く準備ができました。

 

Peter教授は、
「明日の世界に対して何ができるか?」
という問いの一つの示唆として、

『IQ(知能指数)とEQ(心の知能指数)』

『IQ(私指数)からWeQ(私たち指数)へ』

を示されました。

 

時代をさかのぼると、IQで人を図ることから
EQ、心の知能指数、感情指数が必要だと
言われるようになりました。

そして、IQ(私指数)からWeQ(私たち指数)へ。

Pertor教授からWeQを聴いたときに、
私どもWSCが提唱しているWeメソッド®
(私から私たちへの転換)との
親和性を感じたのを思い出しました。

あれから4年。

WeQ(私たち指数)は元々、
日本人が持っている資質。

日本人は、大枠で捉えると
コーチングしやすいと言えるのでしょうか。

もし、あなたが目の前の人を
「できない奴」ではなく、
「コーチングしやすい人」として
接することができたら
どんなことが起こるでしょうか?

 

*引用記事:
NumberWeb ジェイミーとエディーはここが違う!ラグビー日本代表総監督の素顔。