2007.04.16スペースをつくる!
いっぱい、いっぱいの人は、どこか殺気立っている。殺気オーラをふんだんに出している。
その人には、近づきにくいし、近づきたくないものである。
一杯一杯の時に何かを頼まれても快く引き受けられないことがある。
新人であれベテランであっても新しく職場が変わった人は、一日も早く仕事を覚えて
認められよう、貢献しようと、自分のことで精一杯になる傾向にある。
もちろんこういう状況下でも周りへの配慮を欠かさない人もいる。
日本のある航空会社のチェックインカウンターでのできごと。
研修生の名札をつけた人は、チェックインの手続きに、先輩に聞きながら相当な時間を
要しているにも関わらず、こちらに「お待たせしています」などの配慮の一言がない。
目の前の自分の仕事を完了させることに精一杯な状態である。
教えてもらっている先輩たちに気を遣いながら、手続きをする研修生。
一生懸命やっているのはわかるけど、気を遣う相手が違うでしょと言いたくなる。
残念ながら、先輩社員から待っているお客側へのフォローの一言もない。
何とか手続きを終わらせて、「大変お待たせして申し訳ございませんでした」と
対応した研修生。
一方、海外のホテルのフロントでの対応には「余裕のないとろこに余裕をつくる」
工夫があった。それはジョークである。
今までやったことのない業務を上司や先輩に聞きながら行うのは同じである。
しかし、プロセス、連携が違う。
フロントの新人も必死で作業にあたるうちに、眉間にシワの深刻顔に変化していく。
その緊張した空気を上司の冗談が破る。
担当している新人も待っているお客側も笑い飛ばして、一気に空気が和む。
こんなときに不謹慎と受け取るのか、柔軟に反応するのか。
まず、コーチングでは余裕のない人に余裕(スペース)をつくる。
うまくいくように、その人の基盤を整えていく。
そして、本題、テーマに取りかかる。
うまくいく条件の一つに、リラックスした状態があげられる。
自分にも相手にもスペースをつくる工夫をしてみてはどうか。
ますは、自分の中に、余裕(スペース)をつくることから初めてみよう。
笑いは心のビタミン剤。。。