2013.02.18いつやるか? 今でしょ!
「いつやるか? 今でしょ!」
この言葉が最近ブレイクしていますね。
東進ハイスクールのCMで一躍有名になった、
今、一番旬なカリスマ予備校講師・林 修先生の言葉です。
「いつ買うか? 今でしょ!」
そして、ブレイクに拍車をかけたのは、
2013年1月頃から放映開始したトヨタさんのテレビCMです。
さち@生嶋は、東進ハイスクールのCMではなく、
トヨタさんのCMで、知りました。
CMを見入っていました。
妙に、納得していました。
どうしてなんでしょう?
「いつやるか? 今でしょ!」
「いつ買うか? 今でしょ!」
誰もが、誰かから聞いたことがある
聞き慣れた言葉です。
もう、耳にタコができるくらい、
聞いてきた可能性もあります。
トヨタさんのCMは、こう始まります。
『「でも」や、「しかし」
こういった接続詞が買いどきを邪魔してる』
「じゃあ、いつ買うか?」
「今でしょ!」
因果関係(理由・意味)をつくっています。
単に、「いつ買うか? 今でしょ!」とは言っていません。
前に、
『「でも」や、「しかし」
こういった接続詞が買いどきを邪魔してる』
と「理由」を述べています。
「じゃあ(だから)、いつ買うのか?」
「今でしょ!」
心理学者のエレン・ランガー(Ellen J. Langer、ハーバード大学教授) が実験を行いました。
図書館のコピー機の順番待ちの列の一番前にいる人(先頭の人)に、
3通りの言い方をして、コピー機に並んでいる人たちがどんな反応をするかを実験です。
1.「すみません、5枚なのですが、先にコピーをとらせてもらえませんか?」
要求のみを伝える:快諾率は、60%
2.「すみません、5枚なのですが、
急いでいるので、先にコピーをとらせてもらえませんか?」
本当の理由を付け足す:「急いでいるので」
⇒快諾率は、94%
3.「すみません、5枚なのですが、
コピーをとらなければいけないので、先にコピーをとらせてもらえませんか?」
もっともらしい理由を付け足す:「コピーをとらなければいけないので」
⇒快諾率は、93%
エレン・ランガー実験からわかるように、
人に何かを頼む時に単に「○○してもらえますか?」と言うよりも
「○○なので、○○してもらえますか?」と理由をつけると承諾されやすいです。
この構造は、販売するとき、教えるとき、提案するときなどにも有効だと言えるでしよう。
そして、自己納得にも使えます。
人は「理由」を欲しがります。
いかがでしょうか?
今年も、2ヶ月が経過します。
さて、あなたが今年、本腰を入れてやることは何でしょうか?
『「でも」や、「しかし」
こういった接続詞がやりどきを邪魔している』
「じゃあ、いつやるか?」
「今でしょ!」
最近ハマってます。(笑)