2013.01.15どのように的を射る?
あなたは、あなたの実現したいことにむけて、
どのように的を射っていきますか?
その的は、あなたの人生やビジネス、
そして2013年度に実現したいこと、などです。
「的を射る(まとをいる)」を辞書(大辞泉)で引くと、
『うまく目標に当てる。転じて、うまく要点をつかむ』
ビジネスでいうと、「戦略をつくり、具体的な戦術にする」
ということになるのでしょうか?
さて、あなたが、これから「的を射る」ために、
ヒントとなる本をご紹介します。
『「弱くて勝てます」開成高校野球部のセオリー』
(著者:高橋秀実氏)の本です。
ビジネス、教育、目標達成などに役立つと思います。
(下記、一部抜粋)
開成高等高校は、毎年200人近くが東京大学に合格するという超進学校。
学校にグランドが1つしかない事情で、
1週間に1回3時間ほどの練習しかできない開成高校野球部が
甲子園大会に出場するまでの道のりを記録しようとした本です。
いまだに甲子園には出場していませんが、
彼らは、平成17年の東東京予選でベスト16入りを果たしています。
監督の青木秀憲氏(東京大学野球部出身)は、
「一般的な野球のセオリーは、拮抗する高いレベルの
チーム同士が対戦する際に通用するものです。
同じことをしていたらウチは絶対勝てない」
と本の中で言っています。
本を要約すると、青木監督の練習方針は、
守備に裂く時間は捻出できない。
そして、守備を練習しても本番でエラーするということは起こる。
それなら、守備は捨てて、打撃に集中して練習する。
さらに、「野球選手」というよりは「審判」になる能力を習得する。
(先読みする能力・観察力)
青木監督は、さらに、次のように言っています。
「確実性を積み上げていくという一般的なセオリーは
『相手の攻撃を抑えられる守備力がある』という前提がある」
「我々のチームにはそれがない。
ですから10点取られるという前提で
一気に15点取る打順を考えなければいけないんです」
「上位打者、下位打者もない。
勢いにまかせて大量点を取るイニングをつくる。
激しいパンチを食らわせて、ドサクサに紛れて勝っちゃうんです」
「いうなればハイリスク・ハイリターンのギャンブルなんです。
我々のチームの場合、
ギャンブルを仕掛けなければ勝つ確率は0%なんです」
さて、ここまでお読みいただいていかがでしょうか?
私は、とてもシンプルでわかりやすい方針・指導だと
感じました。
先日ある企業さまで研修をさせていただきました。
そちらの工場を拝見すると、整理整頓が行き届いていました。
整理整頓のお手本のようで、気持ち良かったです。
社員の方に聞くと、
「毎日、午後1時から15分間は、整理整頓の時間」だと
教えていただきました。
社長は、「コミュニケーションと安全」の徹底を
方針として、わかりやすく打ち出されています。
全体を平均点であげるという考え方もあります。
そして、開成高校野球部のように、方針を明確にして、
強みや資源を爆発的に活かすという考え方もあります。
さて、あなたは、あなたの実現したいことにむけて、
どのように的を射っていきますか?
あなたが実現したことにむけて、
具体的に的を射る方法(うまく目標にあてる方法)を
わかりやすく、書き出してください。
的ごと(目標・分野ごと)に分けて、
リストアップするのもいいでしょう。