メルマガ バックナンバー MAIL MAGAZINE BACK NUMBERメルマガ バックナンバー MAIL MAGAZINE BACK NUMBER

2023.10.202023 新しいコーチング文化の定義

2023 ICF 新しいコーチング文化の定義 – 最終報告書
2023 ICF Defining New Coaching Cultures – Final Report

を抜粋して、ご紹介します。

ヒューマン・キャピタル・インスティテュート(HCI)と
国際コーチング連盟(ICF)は、10年近くにわたり、
組織におけるコーチング文化の基本的な考え方
を調査するために協力してきました。

ICFはのHCIの研究パートナーシップは、
強固なコーチング環境を構築するための
一連のベンチマーク/指標を確立し、
以下のような様々なテーマを探求しています。

・コーチングと従業員エンゲージメント

・コーチングスキルを活用した管理職や
リーダーのための専門能力開発研修

・ミレニアル世代や初めて部下を持つマネジャーの
リーダーシップ開発におけるコーチングの役割

・チェンジマネジメントにおけるコーチングの影響

今年の調査は、世界的なパンデミックによって
引き起こされた職場の大規模な変革期を経て、
極めて重要な時期に行われました。

今年の調査では、以前のレポートから
多くのテーマを再検討する一方で、
コーチング文化に影響を与える重要な
トレンドについても光を当てています。

その主なトレンドは、
燃え尽き症候群や従業員の離職といった障壁、
デジタル・コーチング・プラットフォームのような
テクノロジーの進歩の影響、

そしてそしてますますリモートワークになっている
従業員をコーチングするという課題です。

また、多様、公平、包括(DEI)、
スキルアップ、従業員の幸福/well-beingなど、
コーチングがトレンドの取り組みに与える
影響についても考察しています。

「強いコーチング文化」を醸成するためには、
組織は、目的を持った計画段階で、
業界で認知されたプラクティス/実践を
戦略的に取り入れる必要があります。

ICFとHCIは
【強力なコーチング文化の6つの要素】
を特定しています。

「コーチング文化を構成する6つの要素・要因」とは、
(各要素を確認した回答者の割合)

1. 従業員がコーチングを重視している。73%

2. 上級管理職がコーチングを重視している。78%

3. 管理職/リーダーおよび/または社内コーチは、
認定されたコーチ専門トレーニングを受けている。46%

4. 組織に3つのコーチング様式をすべて導入している。38%
(社内コーチ実践者、社外コーチ実践者、
コーチングスキルを使用するマネジャー/リーダー)

5. コーチングが組織に定着していて、
予算にコーチング専用の項目がある。33%

6. 組織内の全従業員が、プロのコーチ実践者から
コーチングを受ける機会を平等に与えられている。27%

この調査は、人事(HR)、学習・能力開発(L&D)、
タレントマネジメント(TM)の各分野の専門家を含む、
合計470名の参加者からの洞察をまとめたものです。

 

ICF 副会長であるロバート・ガルシア氏は

「強力なコーチング文化の6つの要素は、
組織がコーチング能力を強化し、
その結果、コーチング能力を高めるための
実践的なロードマップを提供する」と述べています。

コーチング文化は単に有益であるだけでなく、
全従業員を積極的に巻き込む強固で結束力のある文化を
構築するために不可欠な要素である。

「優秀な人材を惹きつけ、
より新しい世代の期待に応えるためには、
組織は今後、強力なコーチング文化を
自社のサービスの中に組み込む必要がある」

というのが彼の見解です。

【コーチング文化を育むメリット】

・リーダーシップ開発の強化
・従業員エンゲージメントの向上
・コミットメントの向上
・従業員間の関係改善
・チーム機能の向上
・従業員の感情的知性の向上
・仕事の満足度の向上

 

主な調査結果は以下の通り:

【コーチング文化は、パンデミックに起因する障害の中でも強く立ち向かえる】
世界的なパンデミックにもかかわらず、コーチングの焦点は
リーダーシップ、スキルアップ、ウェルビーイングに絞られている。
この戦略的重点はコーチング文化を強化し、
組織の強さと適応性を促進しながら、その回復力を確保している。

【項目別予算は徐々に増加している】
コーチング専用の予算を計上している組織は33%と、
2019年調査の25%から増加している。

【全社員にコーチングの機会を拡大することは、今もなお継続中の課題である】
コーチング文化が進歩するにつれ、データから成長の機会が示されている:
プロのコーチによるコーチングを全従業員が
受けられるようにしている組織はわずか27%しかない。

多くの場合、コーチングを受けられるのは上級レベルのスタッフであり、
新入社員にはその機会が少ない。

など。

詳しくは、こちらをご確認ください。↓

出典:ICF Coaching Culture Research/コーチング文化の調査