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2021.01.202021年は自分の中の動物/直観をいかそう!

2020年12月21日号では
「2020年がんばった!2021年は動物の思考「直観」で!」
を書きました。

2021年風の時代は、動物の思考「直観」。
自分の中の動物をいかしていきたいものです。

ノーベル経済学賞を受けたプリンストン大学
名誉教授ダニエル・ネスマン
著者「ファスト&スロー」によると、

人間の思考は「速い思考」と「遅い思考」の
両方がそろって、バランスが取れる。

感情、本能、直観の人間の動物の本能「速い思考」
論理的、言語的に考える「遅い思考」

いい仕事をするためには双方の働きが欠かせない。

両輪がそろってこそ、
優れたビジネス展開ができるのである。

緊急事態宣言下で、
リモート会議や非対面経済が中心となる方も
多いでしょう。

リモート会議ばかりになると
人間の、動物しての直観を担う「速い思考」
が次第に衰えて行ってしまうと言われています。

では、リモートワークをどのようにすれば
動物の本能「速い思考」を鍛えることが
できるのでしょうか?

人間はそもそも注意散漫です。

脳科学者 中野 信子氏
(プレジデント2021.01.29号、以下引用)によると

脳科学の観点でいうと、
集中力の高い状態は、
脳が活発に動いているどころか、
逆に一部の機能が鈍っている状態。

集中状態とはどんな状態でしょうか?

事務作業に一心不乱に打ち込んだときや、
ゲームをやっていた時に、あっという間に
時間が経っていることなど、
それに当たるかもしれませんね。

何かに没頭しているのは、
人間にとっては非常に不自然な状態と言えます。
なぜなら、自分の命を犯すような危機に
気づきにくくなるから。

生命を守るためには、
身の回りが絶えず気になる注意散漫のほうが、
むしろ自然です。

人間は生存戦略として
脳が注意散漫になるようにできている。
それを担うのが脳の背外側前頭前野
(はいがいそくぜんとうぜんや/DLPFC)だ。

この部分を少量の飲酒や適度や疲労、
軽度の睡眠不足によって鈍くすることで、
かえって眼前のことに集中できるようになる。

背外側前頭前野がマルチタスク処理を担って、
何か作業をしていてもそれだけに集中せず、
注意を散漫させて他の情報も同時並行で
処理している。

集中力の高い状態とは、
このマルチタスク機能がオフになっている
状態にほかならない。

脳が正常に動いているからこそ、
私たちは仕事中や勉強中に他のことが
気になってしまうわけです。

脳の機能を鈍るのを待っていられない人は
仕事や勉強のまかに軽く運動をして
体を疲れされてみてはどうでしょうか。

軽くスッキリする程度ならDLPFCが
適度に鈍って集中できるかもしれません。

休憩の取り方はテレビCMのように。
リモートワーク/リモート会議には、
休憩の取り方も集中力に関わる重要なポイントです。

人間が集中できる時間は、15〜20分程度です。

気分が乗っていて1時間集中できることもあれば、
逆に5分できが散り始めることもあります。

時間できれいに区切るより、
「注意散漫になってきたな」という
自分の感覚を目安にしたほうがいいと思います。

休憩に入るときは、キリのいいところで
切り上げないことを意識してください。
———————

と書かれています。

弊社ではオンライン研修やトレーニングをするときは
キリのいいところで、休憩には入りません。

仮にキリのいいところで休憩時間のタイミングだとしたら、
必ず、脳の機能を意識して、「次の告知/つながり」をします。

脳は空白を埋めようする。

——————–

さらに、中野氏は、
キリのいいところで終わると気持ちはすっきりしますよね。
しかし、そのすっきり感が危険な罠です。

休憩が終わっていざ仕事に戻ろうとしても
またゼロから始める感覚になって
腰が重くなります。

集中力がそろそろ切れてきたと感じたら、
そこでもうひと踏ん張りだけして、
あえてキリの悪いところまで仕事を進めましょう。

その状態てぎ切り上げると、
脳は休んでいるように見えても、
やりかけの問題を気にし続けています。
それゆえ休憩後も、スムーズに元に戻れます。

未達成のものや中断しているもののほうが
強く印象に残る現象を
「ツァイガルニク効果」といいます。

この現象を実験で示した
心理学者ブリーマ・ツァイガルニクの
名前からそう名付けられました。

テレビ番組を見ていると、
クライマックス直前の中途半端なところで
CMに入ることが多いですが、
あれもツァイガルニク効果を狙っています。

休憩しても勢いを落としたくないときに
ぜひ使ってほしい心理的クニックです。

休憩時間に10分くらいさっと湯船に浸かるのもよいです。

入浴は、人のやる気に影響を与える
神経伝達物質セロトニンの合成を促す
ことがわかっています。

男性と女性を比べると、
男性の方がセロトニンの合成能力が高いことがわかっています。
女性は、男性以上に休憩の取り方や
食生活に気をつけたほうがよいようです。

やり気が湧かないのは
やり始めていないから。

実は脳は非常に燃費の悪い臓器であり、
高度な働きをすると大量の酸素や栄養を消費します。
脳はできるたけ難しいことを考えずに楽をしようとします。

新しいことをやるより、いまやっていることを
続けたほうが、脳にとっては楽です。
その性質が気持ちの切り替えを邪魔しているわけです。

この性質を逆手に取って
無理にでも仕事を始めてしまえば、
脳はそのうちに
「仕事をやめてほかの子をするより、
いまやっていることを続けたほうが
エネルギーの節約になる」と認識します。

そう考えると、
「やる気が沸かないから、沸くまで待とう」は
間違いだとわかるでしょう。

やる気が出ないのは、まずやり始めていないからです。
やる気は後からついてきます。
大切なのは、最初の一歩を踏み出すこと。

————————

いかがでしたでしょうか?

2021年は、西洋占星術では「風の時代」の始まりの年と言われます。
「風の時代」は2020年12月22日から始まりました。

地球が250年ぶりに迎えるというパラダイムシフト
「風の時代」の幕開け。

これまでの「土の時代」は、「土」は文字通り、
物や形あるもの、経済などの象徴であり、
「所有」を求めた時代。

そして、「風の時代」は、「風」が目に見えないように、
情報や知識など形のないもの、伝達や教育などが重視され、
人々は何より「知る」ことを求めていくことになると
言われています。

キーワードで読み解く「地の時代」から
「風の時代」へのパラダイムシフト
風の時代のキーワードのみ記載します

(Yahooニュースから引用。
詳しくは、サイトをご覧ください。)

風の時代
情報、体験、人脈
シェア(共有)する
移動、流動
革新
循環
ボーダレス
個人、フリーランス
横のつながり、友人、仲間、対等
心の喜び
協力し、助け合う
フレキシブル、斬新なアイデア

さて、2021年は、どんな一年にしたいですか?