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2020.08.20年をとるほど脳が活性化する!?

「年をとったから…、以前より物覚えが悪くなった」と
感じたことはありませんか?

脳は年齢と共に老化すると
子供の頃から学校で教えてもらったし、
老化すると思っていました。

一方で、
脳のある領域が機能障害を起こしたり
傷ついたりした場合、

別の領域が代役となって失った部分の役目を
果たすことができる「脳の可塑性(かそせい)」は有名です。

*脳の可塑性は、ノルウェーの神経解剖学者の
Alf Brodaが自分が脳梗塞になった体験から、
1973年に唱えだした概念です。

脳は与えられた環境に対して
柔軟に適応することができる。

ハーバード大学の研究による
「年をとるほど脳が活性化する条件」が
プレジデント2020年9.4号に出ていました。
(以下、引用)

脳には、年をとっても衰えない底力があることが
様々な研究から明らかにされているそうです。

中には、年をとるほど向上する能力もある
というのです!

諦めるのはまだ早いとのこと。

脳の最新研究報告によると

「年を取れば物覚えが悪くなり、
頭の働きが鈍くなるのは仕方ない」という
既成概念を覆し、

人の脳には加齢に抵抗する底力があるということが
近年の脳研究で明らかになってきた。

脳は高齢になっても可塑性(自分とその周辺の
状況に応じて変化する能力)を維持し、
誰もが加齢に従って認知力の低下を体験するとは
限らない。

逆に中年以降に高まる能力もあるということなのだ。

約5,000人を対象に加齢による脳の様々な変化を
半世紀以上も追跡調査してきたワシントン大学の
「シアトル縦断研究」。

認知力を測る6種のテスト中4種で、
高齢者の成績は20代よりも良かった。

記憶力と認知のスピードには
加齢に伴う低下が見られたが、

言語力、空間推理力、単純計算力と抽象的推論力は
向上していた。

この研修は加齢による記憶の低下には
個人差が大きいことも明らかにした。

被験者の15%は高齢になってからのほうが
若いときより記憶力が優れていた。

(一部省略)

トロント大学のシェリル・グレディー博士によれば、
高齢者は一つの作業の達成にむけて
若年層が使わない脳の部位も活性化されている。

若年層は単純作業に左右の片方の脳しか使わないが
高齢者では左右の脳を活用する傾向が見られ、
活用する部位が多いほど成果は良い。

高齢者は若年層より物の見方が前向きになることも
南カリフォルニア大学の研究が証明している。

また40歳を過ぎた頃からネガディブな記憶より
ポジティブな記憶のほうが増え、
その傾向は80代まで続く。
つまり感情に左右されにくく、
スレレスに強くなるということだ。

脳はすぐれた可塑性があり脳の備蓄、維持、
補償がうまくできれば70代、80代になっても
人は優れた脳力を保てます」と
クレディー博士。

脳の備蓄、維持、補償を助ける外的要因として
研究者が推奨するのは
健康な食生活、適度な運動、様々な活動による
脳への刺激、積極的な社会参加だが、
近年特に注目されてきたのは「瞑想」の効果だ。

ハーバード大学のサラ・ラザール博士によれば、
瞑想は脳の劣化防止だけでなく、
実際に灰白質を増加する効果があるという。

「脳も筋力と同じで鍛えればそれだけ育ちますが、
脳を鍛えるには激しい運動をする必要はなく、

頭を雑念から解放し休ませる瞑想やヨガ、
気功などが効果的なのです」
とラザール博士は語る。

(引用終わり)

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いかがでしょうか?

脳は与えられた環境に対して
柔軟に適応することができる。

呼吸に意識を向ける瞑想など
毎日、1日5分程度から継続してみましょう。