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2018.08.20アドバイスは効果があるのか!?

幸せな脳の使い方が
人生をより豊かにすることが
研究でも明らかになっています。

ポジティブな状態の脳と
ネガティブな状態の脳の
幸せ度や生産性の違いは、

2018年7月20日号『ミケランジェロ効果』
お伝えしました。

ポジティブな状態の脳は、
ネガティブな状態の脳より
31%生産性が高くなります。

販売では37%成績が上がります。

今月(2018年8月20日号)は、アドバイス効果についてです。

国際コーチ連盟(ICF:本部アメリカ)は、
有能なコーチやリーダー、
マネージャーの条件として、

「 相手の学習を促進する 」

「 自らが学び続けている 」をあげています。

さて、仕事やプライベートで
他者にアドバイスした経験をお持ちのことでしょう。

そして、アドバイスしても
なかなか期待通りには
進まないなあとお感じの方も
多いのではないでしょうか。。。

そもそもアドバイスに効果があるのか!?

*アドバイスとは、忠告や助言をすること。
(デジタル大辞泉)

コーチは、「すべきである」という
アドバイスはしません。

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2009年にジャン・B・エンゲルマン、
C・モニカ・カプラ、
チャールズ・ノサール
グレゴリー・S・バーンズが例証した
財務助言と意思決定の関係に関する研究によると、

アドバイスを受けている時の脳は、

「(不要なものとして)処分」しているのです。

アドバイスを受けている間、
脳は何も考えなくなります。

目の前で与えられているアドバイスは、
(視覚や聴覚を司る)脳の新皮質に留まることはありません。

結果として、遅れて記憶に留まることも
あるかもしれませんが、
全く残らないという場合もあるのです。

コーチとしては、クライアントの脳は
完全に機能していてほしいものです。

アドバイスをすることは、
そのほとんどの脳の理性的な部分に訴えかけています。

しかし、脳が完全に機能しているクラアントなら
意思決定するときには感情や知覚の
脳機能も使っているはずです。

全ての脳が完全に機能していない場合、
クライアントが非論理的な決断を下す
可能性が急激に高まっています。

(ICF 倫理と基準 〜道具箱から〜引用)

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現場では、アドバイスする機会も多いことでしょう。

アドバイスは、そのまま伝えると
単なる情報として処分されるようです。

相手の感情に訴える伝え方

相手が認識できる伝え方

「自分にとってはどうなのか?」

と共感や認知ができると

アドバイス(あなたの話)は、
相手の世界観とつながり
相手の「経験」と「学び」につながりそうです。

あなたの話(アドバイス)を
単なる情報に終わらせるのではなく、
価値あるものにするには、
双方向の会話が有効でしょう。

私たち一人ひとりが今以上に
主体的に生きる選択ができると
世の中はますますハッピーになりますね。