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2017.09.20英語スピーカー登壇前夜に思わぬトラブル!?

2012年のロンドン大会から5年ぶりとなる
国際コーチ・カンファレンスは、
世界62か国、1600人の参加者(コーチたち)が
ワシントンDCに集まりました。

日本人は、約20名の参加。

その内、私たちWSCコークリエイターチームは8名。
そして、WSC登山部から1名の計9名で参加しました。

※WSC:ホールシステムコーチングの略

今回、さち@生嶋は、
アジア人で唯一のスピーカーだったようです。

2017年8月25日(金)の講演・ワークショップの様子は、
ブログ記事(2017.09.01)
「ICF国際コーチ連盟グローバル・コーチ・カンファレンス inワシントンD.C.」
を読んでくださいね。

さて、登壇前日の夜に思わぬトラブルがありました!

明日の講演ができないのでは、、、
というドラマのような1シーンがあり。。。

メンバーが固唾を飲んで見守ってくれている。
緊迫、涙、安堵。。。

(詳しくはまたの機会に)

このトラブルをマジで即座にネタに変えられるのは
WSCコーチングのお陰 (笑)

そして、当日を迎えました。

と投函したフェイスブックやブログの記事で、
ワークショップの成功を
知ってくれている人たちからは、

「何があったの?」

「聞きたい」

と、お問い合わせいただいていました(笑)

よって、今日は、このトラブルについて書きます。
ホント、ドラマでした〜。

登壇前日、8月24日(木)の夕刻16:00頃に、ワシントンDCに到着し、
会場であるマリオットホテル ワーズマンパークに
タクシーで約1時間移動。

そして、カンファレンスのレジストレーション(受付)をしていました。

偶然、受付で、ICF CEOのマグダに会い、
再会のハグ。

「これからパーティがあるから、いらっしゃいね」
と言ってくれました。

パーティだから、みんなオシャレな格好でした。

私たちは、イエローストーン国立公園からの移動なので、
山の服装。

この服装で行くのは、失礼にあたるので、
着替えていると、
18:40頃、WSCコークリエイターの一人から、
明日の会場の写真とともに、メッセージが入りました。

180人収容の会場は、
スクールスタイル(机と椅子)になっていました。

私たちの講演(ワークショップ)は

2017年8月25日(金)10:30−12:00
講演テーマ(ワークショップ)
『HARMONY: HOW DO WE CREATE IT?』

アクティビティ(実習)が多く、机は必要ありません。
椅子だけのスタイルがよいのです。

すぐに、会場に向かい、部屋を確認して、
ICFの受付の方に、レイアウト変更をお願いしました。

すると、会場責任者の方が出てきて、
「会場のレイアウト変更はできない」と言われました。

私たちは、CONVERGE UNIVERSITYという
部門にエントリーしていました。

コンバージ ユニバーシティは、
科学(Science)にフォーカスした部門です。

弊社のWeメソッド(R)と日本の心技体を通して
アクティビティ(実習)からチームコーチングを体験し、
We Harmony (We ハーモニー)を共創する
という内容です。

私たちのワークショプは、
言葉や体の反応、ニューロサイエンス(脳科学)を
エビデンス(証拠)として

様々な実習(実験・アクティビティ)をして、
新しいコーチングアプローチ、
Weハーモニー、チームハーモニーを
体験していくというものでした。

実習中心。だから、机はいらない!

このような事情を説明しても、

答えは、
「No,レイアウトは変えられない」

会場責任者の理由は、
「コンバージ ユニバーシティは、エジュケーション(教育)部門。
昨日まであった机が会場になかったら、参加者は驚く。
講演に参加する予定だった人が戸惑う。
教育は、環境が大事。だから変えられない」

という主張でした。

さちからすると、「どんな理由やねん!」

机上で学びたい人たちだとしたら、
だからこそ、身体を使って学んだ方がよい
という考えです。

だから、コンバージ ユニバーシティ
科学(サイエンス)部門にエントリーしたのです。

『お勉強のサイエンスではなく、
 実践的なサイエンスが必要だ』と考えています。

この部門のスビーカーの多数は、ドクター、博士号を持っている人が多いのです。
だから、何の称号もないので、勇気を持ってエントリーしました(笑)

話を会場のレイアウトに戻します。

それでもこちらは、会場のレイアウトを変えたい。
だから、要望しました。

「私たちは、メンバー8人できています。
 自分たちでレイアウトを変えて、
 お昼の休憩時間に元のスクールスタイルに戻します」

それでも責任者の方は、上記、理由を繰り返し、答えは、No。

そして、ディレクター(エジュケーションの責任者)の携帯番号を教えてくれて、
ディレクターに相談してくださいということになりました。

みんな、自分の責任範囲(リスポンシビリティ)で仕事をやっているわけだから、
この人に「言ってもあかんな」と思ったわけです。

ディレクター(教育責任者)は、メールのやり取りもしていて、
名前は知っている人でした。

英語が達者な人に電話してもらおうと思っていたら、
ちょうど、ICFJ(国際コーチ連盟日本支部)の理事の紫藤 由美子さんにお会いし、
携帯への電話をお願いしました。

残念なことに、留守番電話になり、
電話で話すことはできませんでした。。。

由美子さんは、
「さっきまでグローバルの責任者がいたのに。
 知り合いの責任者にお願いできたのに、、、
 みんなディナーに行ったみたい」

顔なじみの責任者にコンタクトは取れず。。

明朝まで待っていたら、朝10:30のワークショップに間に合わないので、
自分たちで、レイアウトを変更しようということになりました。

ただ、時間が遅いので、セキリュリティの問題で、
カンファレンス会場は、施錠されるわけです。

私たちがいると、施錠できないし、
時間的に施錠しないといけないし。
ホテルの人のお仕事を私たちが取っているわけだし。
ホテルからすると、スポンサーのICFに許可がいるわけで。

ホテルの人が責任者に電話してくれて、
責任者の人が会場に現れました。

すると、先ぼとやり取りした会場責任者さんです。

会場に入ってくる様子が、
もう、カンカンに怒っています。

さちの顔を見るなり、
「I’m angry!」って。

英語がわからないメンバーも
「I’m angry!はわかった」と言っていました。

I’m angry!、怒ってる!って言うんだ。
よっぽど、怒っていることが態度でも言葉でも伝わってきます。

「先ほど、私とあなたは、会話したでしょ。
 納得したんじゃなかったの?」

そして、さちは、
この会場では、ワークショッフができない。
先ほど言った説明を繰り返す。

相手もまた、先ほどと同じ、会場変更できない理由、説明になるのです。

そして、
「契約書に書いてあったでしょ。会場のこと。
あなたたちは、24時間前にも連絡してこないし、
今までメールも送ってこないし、何のコミュニケーションもしてこなかった」

2、3月前の契約書に会場のレイアウトのこと、確かに書いてあったのです。
絶対変更できないとは書いてなかったけど。

その時は、「会場変更をお願いする必要があるね」と話していたのですが、
英語スピーチや、スクリプトのことで頭がいっぱいで、
すっかり事前に連絡するのを忘れていました。

レイアウトくらい前日に言ったらいいか、
くらいの感覚でした。
これをドメスティック、視点が狭い、島国根性というのでしょうか。。。

グローバルと協働するということを同時に学びました。

契約書のことを言われると、どうにもならない。

シーンと張りつめた空気。
メンバーは、このやり取りを固唾を飲んで見守ってくれています。

本当に、レイアウト変更できない、
明日講演できないんじゃないかなという空気が漂っています。。

「It’s my fault.」
「私のせい(責任)です」と伝えました。

グローバルは契約書が全てだから、
一瞬、責任を認めると、本当に明日、講演できないかなと思いましたが、

事実、私のミスで、私の責任だから。
それを認めた上で、目の前で怒っている責任者さんとの関係を構築したいと考えました。

感情的になっている目の前の人と、平行線のままだし。。。

「あなたのパワーポイントは素晴らしく興味深かった。(事前に資料を提出しています)
あなたは素晴らしいスピーカーなのだから、
この会場でもやれるはず。」

日本語やったら、何とでもやります。
英語ですから。。。何とかならんわけです。。

レイアウト変更できないなら、このままの会場でやる覚悟はできていましたが
本来、提供したいことができるわけではなく。。。

泣けてきました。

メンバーも泣いています。

ICFJの由美子さんが
「お互いの言い分は本当によくわかる。
 あなたの言っていることはわかる。
 その上で、何とかレイアウトを変更してもらえないか?」と言ってくれました。

すると、ディレクターに電話してくれました。
レイアウト変更の許可がおりました。

本当に、どちらの方をもつでもなく、
中立な立場で、二人ともを尊重してくれた言動が
責任者さんの心を動かしたではないかと感じています。

本当に感謝です。
コーチとしてのスタンス、あり方を学びました。

1時間位、このやり取りをしていました。

この出来事があったので、
明日のプレゼンは成功するなという確信を持ちました。
物語(ストーリー、ネタ)ができている(笑)

この後、メンバーと部屋で当日のリハーサルを行い、
ホテルで食事して、1日を終えました。

そして、さちは徹夜。
最後の英語プレゼン練習。

一回も通しでスムーズにできていないけど、

8月14日の東京でのリハーサル
(外国人の方に集まってもらってフィードバックをもらう)は、
8月18日の当初予定日が繰り上がり、全くできていないのにリハーサル。

時間的にここしかなく、やる選択のみ。。
1.5時間の講演が倍の3時間かかる始末。
それでも最後まであたたかく付き合ってくれて、
的確なフィードバックをくれて、
それを活かして、スクリブトやパワーポイントを変えたという経緯があります。

今回のトラブルで迷惑をかけ、
もう、言い訳は通用しなくて、
私は私の英語プレゼンするという仕事をやりきる必要があります。
これは、私の責任、リスポンシビリティだから。

そして、晴れて、当日を迎えたわけです。

椅子だけの部屋になっていました。

会場責任者さんに会い、昨日のことを謝り、
感謝を伝えました。

「怒ってる」と自分の気持ちを正直に口にして
対話することを教えてくれました。
日本人は、つい気持ちをごまかすという傾向があります。

180名入る会場は、若干の空きがありましたが、ほぼ満席。

英語での講演をチーム・ジャパンのハーモニーで
成功することができました。

今回は、プロセス、トラブル、当日の体験とも
全て新たな学びでした。

私たちチームWSCの意図・目的・ビジョンを
達成することができました!

グローバルと協働するということ、
自分の可能性にかけるということ、
そして、自分の望む未来・目標のためにやりきること

No excuses! 言い訳しない

チャレンジのすばらしいさ。
そして、私たちチームでコークリエイトすること。

たくさんの学びをいただきました。
心から感謝です。

ピンチはチャンス!
トラブルはチャンス!

そして、チームWSCが「いいチームだ」と
フィードバックをもらったことは、さちの誇りです。

ここから新しい物語が始まる。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。