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2011.05.23希望・ありたい姿を描こう!

先日、保険会社の知人に、こんな話を聞いた。
人生は、大きく3つのステージにわかれる。

第1ステージは、0歳~30歳まで、人に育ててもらう時期。
第2ステージは、30歳~60歳まで、人や社会に貢献する時期。
第3ステージは、60歳~90歳(90歳以上)、人生本番。

人生本番が、第3ステージの60歳からという考え方は、新鮮だった。
確かに、60歳を超えたところから、人生が大きくわかれる気がする。
その人のキラキラ度が大きく変わる時期かもしれない。

「この人、60歳には、見えない。どうみても50歳くらい。」という方もいれば、
「この人、60歳には、見えない。どうみても70歳くらい。」という方もいる。

今まで、歩んできた道のり。
そして、これから、どうしたいのか?

希望か、あきらめか。

GWに、京都最古の禅寺 建仁寺(けんにんじ)で開催された
ダウン症の書家 金澤翔子さんの書品展を見に行った。

翔子さんは、金スマなどのテレビ番組に取り上げられた有名な書家。
ご存知の方も多いだろう。

建仁寺は、国宝の「風神雷神図屏風」で有名。
そして、翔子さんは、実物の「風神雷神図屏風」を見た経験がなく、
「風神雷神」を書かれた。

神がかり的というのか、現物の「風神雷神図屏風」と全く同じ場所に、
「風神雷神」の文字が書かれている。
風神雷神が舞い降りたかのよう。

翔子さんは、14歳のときに、お父様を突然、亡くされている。
亡くなる少し前に、お父様が翔子さんに、
「翔子が20歳になったら、個展をひらこう。パーティをしよう。」と
おっしゃった。

翔子さん 「やったー。20歳になったらパーティだー。」
お母様「唐突にも思える夫の提案は、私たちの一筋の希望になった。」
    「今まで考えたこともなかった。できるかどうかわからないけど、
     個展をひらくという夢は、私たち親子の合言葉になり、
     心の支えになった。」

20歳になったら、個展をひらく。
一筋の光。希望。

今から6年前、翔子さん20歳の時に、個展をひらかれた。
個展は大盛況。
大勢の方が来場され、会場のいたるところで、歓声や感動が沸き起こった。

ここまで、共に歩んできた母と子のお二人も感激の涙を流された。
ここから、書家としての、さらなる歩みがはじまり、
書家として、今、私たちに勇気と感動を与えてくれている。

そして、この度、元後輩がプロコーチとして、デビューする。
後輩が新人の頃に、「将来どうなりたいの?」という話をした。
「今は営業職だけど、いつか先輩たちのように、
 教える人(講師・コーチ)になりたい。」と、
目をキラキラ輝かせて、話していた。

その会話から10年の歳月が経ち、夢実現の時が来た。
おめでとう!

希望か、あきらめか。
私たちは、どちらも選ぶことができる。

そして、人は考えもするし、感じることもする。
人生に、折り返し地点はない。
あるのは、往路のみ。

これから、どうなりたいの?