メルマガ バックナンバー MAIL MAGAZINE BACK NUMBERメルマガ バックナンバー MAIL MAGAZINE BACK NUMBER

2010.09.27小さな違い

今月は身近なテーマ。
違いについて。

雰囲気が良い、感じが良いと感じるお店(カフェやレンストラン、居酒屋など)と
そうではないお店の違いは何か?

大きい声であいさつをしてくれるが、「喜んで!」が何だか違和感を感じる
お店があるのは事実だ。
言ってくれれば言ってくれるほど、ありがた迷惑になっていく。トホホなのだ。

今回は、高級店は除き、リーズナブルなカフェや居酒屋など庶民の味方を
対象に観察した。

店舗開発や顧客対応のプロ・専門家には、その違いについて、
明らかな分析結果やデータなどの証拠があるだろう。

今回は、それを棚上げして、素人目線で何が違うのか?
相違点に着目した。

先日の米国NLP協会会長のジョン・ラバーユ氏とキャサリン・ラバーユ氏の
セミナーで、NLP創始者リチャード・パンドラー博士のことが語られていた。

リチャード・パンドラー博士は、違いについて、観察する視点が卓越していた。
うまくいっているものとうまくいかないものの違いは何か。
幸せな人とそうでない人の違い、脳の使い方の違いは何かを。

さて、ご近所の感じの良いカフェ。
接客係のお兄さんは、茶髪にピアス。
話すと、語尾は伸びるし、上がる。

おまけに、もちろんイマドキの「日替わりの方です」と、
しっかり「~~の方」という言葉も使っている。

けど、とても気持ちの良い対応なのだ。

興味をもって、彼の動きを観察してみた。
彼は、作業ではなく、仕事をしている。

例えば、お皿を片づけながら、厨房に向かうときには、他のテーブル、
お客様の食事の状況、お水の減り具合などを確認する仕事をしている。
ただ片づけるというのは、作業。

だから、「コーヒーお願いします」とこちらが言う前に、
「すぐコーヒーお持ちしますね」と、対応してくれる。

間が絶妙によい。

お店の全体性を観察すると、
厨房へ「日替わり一つ」
厨房から一斉に「ハイよ。」

スタッフのかけ声のリズム、声のトーンがあっている。
全体としてのペース、波長、息があっている。
聞いているうちに、自然にこちらがスタッフさんのペースにあってくる。
リードされている。

「喜んで!」や「ありがとうございました」と言葉はあっていても
スタッフ全員の息があっていないと、何か違和感を感じてしまう。

セミナーで、ジョン・ラバーユ氏は、こうも言っていた。
「既に、私たちはやるべきことは全部持っている。」
「やっていることが同じでも、順番や微細なやり方が違うと結果が違う」と。

卓越性とは、いつものやり方、パターンに小さな違いを
意図的につけることからはじまるだろう。

先日、ある社長にメールを送っていた。

翌日、その社長から、
「返事が遅くなって、直接の電話で申し訳ないけど。」と、電話があった。

決して、メールが苦手な人ではない。
メールで済む用件だった。

電話をもらって、驚いた。そして、うれしかった。
その社長は、周りから信頼され、人望が厚いことで評判だ。

さて、あなたのブラッシュアップしたいことは何?
良くなったらいいなあと思っていることは?

いつもどのような順番でそれをしているのか?
観察してみて。

そして、うまくいっている人、モデルとなる人は何をやっているのか?
どんな順番でやっているのか?
観察してみて。

その違いがわかったら、何か一つ、簡単にできることを選んで、
実行してみよう。

すぐにできる簡単なことでよいので、いつものやり方やパターン、
言葉遣いなど、小さな違い、微細な違い、順番の違いをつけてみよう。

やっていることが同じでも、順番や微細なやり方が違うと結果が違う。
小さな一歩。小さな違いから。