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2017.11.20答えではなく。問いを探求し、共有するには?

1年が経つスピードが年々、早くなるなあと
感じませんか?

ある人が言っていました。
年齢は、時速と同じ。
7歳の子供は時速7kmの速さで、1年を過ごしている。
70歳は、時速70kmの速さで、1年を過ごしている。

今は「100歳」時代ですから、

50歳といっても人生折り返し地点。

そして、時速50km。

年齢を時速に例え(メタファー)で、妙〜に納得です。

今年、さち@生嶋は、50歳になりました。

年齢を時速に例えたら、
50Kmは一般道での法定内速度。

なんか、メチャ早いなと感じていたけど、
まだまだ平均速度ってことですね。

捉え方で、感じ方が変わってきます。

今月号の「本のご紹介  ※1」で紹介している
ハル・グレガーセン(Hal B. Gregersen)氏は、
「問いを共有することが大切」と言っています。

彼は、今年8月24日
ICF Converge 2017 ワシントンD.C.での
コーチ・カンファレンスで基調講演を行った

MIT (Massachusetts Institute of Technology)
Leadership Center Executive Director です。

ハルは、複雑な問題や未知の課題に対して
「答えを探す」のではなく、

「適切な問いを探す」
Question ストーミングが

新たなブレインネットワークを創っていくと
話されていたそうです。

問いを探求し、問いを共有する。


彼の著書
『イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル』で、

ドキッとした一文は、
「間違った質問に対する、正しい答え」(笑)

う〜ん、深くて、笑える。。。

問いを探求し、問いを共有する。

さて、どうしたらいいのでしょうか?

そもそも「質問する」とはどういうことなのでしょうか?

本にも書いてありましたが、

(詳しくは、下記※1の本をお読みください。)

簡単なことは、場を提供する。
質問できる安全、安全の場。

質問は、創造的な洞察を生み出す可能性を秘めている。

過去を振り返って誰もが聞きたがる質問は、
「どうなってこれを成し遂げたのか?」だ。

それよりもはるかに価値のある、
先を見据えた質問は、

「どうすればできるのか?」

だろうと。

アインシュタインは、
「正しい質問さえあれば・・・正しい質問さえあれば」
と、いつも繰り返していたのだから。

彼は、「解答よりも、問題を提起することの方が重要であることが多い」

そして、問題解決のために新しい質問を生み出すには
「創造的な想像力が必要」と結論するに至ったのであろう。

ピーター・ドラッカーは、
著書『現代の経営』のなかで、

「正しい答えを見つけることではなく、
正しい質問を探すことこそが、重要かつ至難の問題だ。

間違った質問に対する正しい答えほど
-危険とまでは言わないが-無駄なものはない」

なるほど。。。。

 

イノベーション、革新を起こすには、
つねに常識を疑う。

「今、どうなのか?」

さて、あなたは、

『バカに見られる覚悟はできていますか?』

質問の有用性を知りながらも、
なかなか質問しない人がいます。

特に、日本人は多いですよね。

どうして質問できないのだろう?

質問を阻んでいる最大の要因は、なんでしょうか?

質問力のページに、
「ばかに見られる覚悟はできているか?」という記載がありました。

質問を阻んでいる最大の要因は、

1.ばかに見られたくない

2.協調性がない人間、または虫の好かない人間だと思われたくない

「これから、物事がどうしてこうなっているのかについて、
たくさんのばかな質問をする役目を引き受けるぞ」と前振り(宣言)すると、

安心して基本的な質問(ばかに見られるかもしれない質問)をしていいのか、
いまの物事のありように疑問を投げかけて良い状況なのか
(協調性がない人間だと思われないか)どうかがわかるという。

さち@生嶋がさらに興味深い一節は、
「あなたは、ばかに見られる覚悟はできているか?」
に隠された、より強力な質問は

「あなたは謙虚に質問できるだけの自己肯定感を持っているだろうか?」
なのだ。です。

「問いを探求し、共有する」には、
オープンネスなあり方や
安全・安心の場づくりも影響していますね。

 

さて、あなた自身のための問いは何でしょうか?

そして、組織・チームメンバーとどのように問いを探求しますか?

そして、共有する問いは何でしょうか?

 

※1『イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル』
著者 クレイトン・クリステンセン、ハル・グレガーセン他
出版社  Harvard Business School Press より一部引用。