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2017.10.20「わかりません」2つの違い!?

「わかりません」

英語では、「I don’t know.」

今月は2つの「わかりません」について
扱ってみます。

部下やメンバーに何かを意見を求めて
すぐに、

「わかりません。」

「わかんないっス。」

って返ってきたら
「ちょっとは考えろよ!」って思いませんか?

このように思った経験がある方も
多いのではないでしょうか?

あるいは、ご自身の既成概念や経験値で
「これはこういうものである」という

「A=B」または「A→B」のような
自分なりの法則、憶測で「私はわかっている」
というふうに自動的になってしまう。

という経験はおありでしょうか?

あるいは「わからない」のに
「わかったふり」「知ったか」をしてしまう。

前者の「わかりません」は
私たちも前例のないことであれば
同じ状況になるかもしれません。

後者は、プライドや見栄から
「わかりません」と言えなくなって
いるかもしれません。

「わかりません」の一言から
その人の心理がとても見えてきます。

「わかりません」
をどのように使うといいのでしょうか?

前者の何か質問してすぐに「わかりません」と答える人は

考える習慣がない。

考えることを逃げている。

自分の意見を言う勇気がない。

考えるのが面倒くさい。

「わからない」と思い込んでいる。

など、「探求の習慣」がない状態と言えます。

伸びしろ満載の方々です。

この方々には、「わからない」と思い込んでいることに対して
「考える」ということをはじめてもらうアプローチ、
開発が必要になってきます。

「私たちに何があれば、一緒に探求できるのか?」

そのためには、自分の意見を言い合える安心、安全の
関係性が必要でしょう。

一方、後者の「わかっている」と思う方々は、
ある程度のキャリア、経験のある人です。

それは本当なのか?

「わかっている」という思い込みを外してもらう必要があります。

また、「わからない」ということをオープンに言える
自己開示、オープンネスが求められます。

数々の功績を残した博士たちが言っている共通点は

「私はわからない。I don’t know.」と言って

経験で物事を判断、決めつけず、
常に「探求」していらっしゃるところです。

あなたは、前者、それとも後者?

「わかりません」2つの違い!?は
ありますが、

「探求する」という共通点はあるようです。

ICF Converge2017 ワシントンD.C.のカンファレンスで
基調講演を行った MIT (Massachusetts  Institute of Technology)
Leadership Center  Executive Director のHal B. Gregersen氏は

複雑な問題や未知の課題に対して
「答えを探す」のではなく、
「適切な問いを探す」Question ストーミングが
新たなブレインネットワークを創っていくと
話されていたそうです。

日本語の本
「イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル 」
(Harvard Business School Press) が出版されています。

さち@生嶋は、スケジュールの都合で
初日の基調講演を聞くことができませんでした。

これからの複雑な時代、
リーダーやイノベーターは
答えではなく、
「適切な問い」を探していく必要があるとのことです。

これからさらに「探求」していきましょう!