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2008.02.25ハイパフォーマーとローパフォーマーの違い

コーチングが日本に導入されて、今年11年目を迎えた。
そして、NLP(神経言語プログラミング)が広まりだしたのも10年前の1998年。
現在、奥山は、コーチングとNLPを融合させたNLPコーチングを展開している。
1970年代、リチャード・バンドラーとジョン・グリンダーが共同でNLPをつくった。
その原動力は、普通の人がハイパフォーマーになるために、必要なステップを
明らかにしたいという彼らの好奇心にあったと言われている。
彼らが「ハイパフォーマーとローパフォーマーの違い」の研究を重ねていくと、
興味深い事実が判明した。
それは、「どちらも安定したパフォーマンスレベルを保っていた」という事実。
両者の能力には差がないことがわかった。
いつも高い成果をあげる人は、安定して高い成果をあげている。
いつも低い成果をあげる人は、安定して低い成果をあげている。
という事実が判明した。
安定という尺度では、能力には差がないわけだ。
そして、さらに興味深いのは、「両者とも真剣に取り組んでいた」という事実。
高い成果をあげる人は、高い成果をあげるために、一生懸命に取り組んでいる。
低い成果をあげる人は、低い成果をあげるために、一生懸命に取り組んでいる。
この成果の違いは何か?
それは、コミュニケーションの仕方の違い、
コミュニケーションのパターンの違いであると言われている。
ある意味、コア・コンピテンシーの考え方である。
何がうまくいっているのか、その人の行動・思考パターンを共有していく。
ローパフォーマーに「もっと真剣にやれ。もっと一生懸命やれ」と指導することは、
効果的でないと言える。指導する側もやり方、パターンを変える必要がある。
人は長年自らを築いてきた体験という自分のやり方・パターンを無意識に
繰り返している。「私はこうだろ。」、「普通はこうだろ。」と言動する背景には、
自らの体験で培われた思考・行動のパターンがある。
自らのコミュニケーションのパターン・やり方を少し変えることで、
大きな成果につながっていく。
パターン・やり方を変えるということは、自らのプログラミングを効果的なものに
バージョンアップさせることである。
小さな違いが大きな成果・変化につながる。
先日、奈良ロータリークラブの集会が老舗の菊水楼(平成12年に登録文化財)で
行われた。洋食懐石(フランス料理)をいただき、お味に大満足したわけだが、
こちらの自家製フランスパンは、めちゃおいしい。
お土産に、このフランスパンをいただいた。
フランスパンを焼きたてと同じ状態にするにはどうしたらよいか?
「先ほどの焼きたてのふんわり感をだすには、霧吹きで水をシュッシュッと
少しかけてからトースターで焼くとよい」と、帰り際に教えてもらった。
小さな違い、細やかなひと工夫が、翌日もふんわりおいしくいただける秘訣である。
自らの使う言葉を少し変えてみる。
細かなところに着目してみる。
やり方を少し変えてみる。
うまくいっている人のマネをしてみる。など、少しの行動の変化を起こしてみよう。
名づけて、「ちょいヘン」である。
がんばれない状態を無意識に自分でつくって、必死でけなげにがんばっているという
非効率な状態(ローパフォーマー)から脱却できる。
「ハイパフォーマーとローパフォーマーに能力の差はない」のだから。
違いは、コミュニケーションの仕方、コミュニケーションのパターンの違い。
小さな違いである。